大手携帯電話キャリアやガス会社などの新規参入で、何かと話題の家庭向け電力小売りの自由化がいよいよ4月から始まります。
「そうそう、CMでよくやってるよな~」と知ってはいるものの、実際のところ、とくに何もしていないという人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、新電力会社への乗り換えのポイントを紹介しましょう。
■1:電力自由化とは?
経済産業省・資源エネルギー庁のHPによると、これまで家庭や商店向けの電気は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)だけが販売しており、家庭や商店では、電気をどの会社から買うか選ぶことはできませんでした。
電気の小売業への参入が全面自由化されることにより、家庭や商店も含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになります。
■2:電力自由化の認知率はほぼ100%!
価格.com(カカクドットコム)が実施した電力自由化のアンケート調査によると、電力自由化という言葉を“聞いたことがある”人はほぼ100%。“内容を知っている”人は 48.3%との結果に。
CMやニュース等で頻繁に話題になるせいか、ほとんどの人が電気力自由化について知っているようです。
また、内容についても、約半数の人が理解しています。生活に影響のある制度だけに、注目度も高いといえるでしょう。
■3:切り替えに興味のある会社やプランは?
同調査によると、新規参入の電力会社(販売代理店)のうち、“興味のある事業者の業種”についての質問には“ガス”が5 割弱で第1位。次いで“携帯電話キャリア”、“石油”という結果になりました。
しかし、“興味のある料金プラン”については“電気単体で安くなるプラン”(61.0%)が突出する結果になっています。
セット割引に対する関心はあるものの、実際にいくら節約できるのかわかりにくい現状もあり、よりわかりやすい、電気単体で安くなるプランへの興味が高まっていると考えられます。また、2 番目に多かったのは“契約解除料がないプラン”です。
■4:すでに切り替えている人はどんなプランを選んでる?
そこで、気になるのが、すでに切り替えをしている人達が選んだプランや会社です。
同調査によると、申し込んだ電力会社・プランは、“現在契約している大手電力会社のプラン”への申し込みが最も多いという結果に。
プラン選びの決め手は“電気単体で安くなるから”がトップでした。ガスや携帯キャリア会社などのセット販売については、どれくらい安くなっているか料金プランが複雑でわかりにくいとの理由から、第2位に。
とはいえ、わかりやすい料金プランの提示などで、今後、加入者が増えていく可能性もありそうです。
■5:今すぐ切り替えをするべき?
加入できる新電力会社は地域によって異なるため、資源エネルギー庁がHPで公開している地域別の電力小売り会社一覧や、電力小売り比較サイトで、最適なプランを見つけるのがよいでしょう。
乗り換えによって、大幅な節約にはなりませんが、多少、電気代を安くすることは出来そうです。
時期については、早々に乗り換えた人がいる一方、乗り換えに興味はあるものの、「半年から1年は、様子見」という人も。
というのも、サービスは始まったばかり。どのプランがお得なのか、じっくり見極めてから乗り換えたいというのが理由のようです。
以上、4月の電力自由化における乗り換えのポイントをアンケート結果からご紹介しました。
多くの企業が電力小売りに参入しています。「比較検討するだけで、時間がかかって疲れそう」という人は、とりあえず、各社プランの評価が固まってから、乗り換えるのも遅くないかもしれませんね。
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【参考】
※ 価格.com、目前に迫る「電力自由化」について調査結果を発表! – PRTIMES
【画像】
※ Vladimir Gjorgiev / Shutterstock
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