職場の人間関係に悩む働く女性は少なくないだろう。
同僚とのコミュニケーションは重要とわかっていても、仕事の話ばかりではうんざりしてしまうし、かといって様々な年代のいる職場では、共通の話題を見つけるのも一苦労。当たりさわりのない話題をふってつまらない人と思われるくらいなら、適当に相槌をうっておくだけにしておこう……などと消極的に考えていないだろうか?
じつは職場トークを成功させるためには、ちょっとしたコツさえ知っておけば大丈夫だ。例えば話題の選び方。
そこで今回は、職場のコミュニケーションを円滑にしてくれる“失敗しない話題”をご紹介しよう。
■1:リア充テーマは盛り上がらない
職場で話題をふるとき、何を目的にしているだろうか? 大抵、場を盛り上げようとか、雰囲気を良くしたいなどだろう。
そういった場合、例えば多くの人が興味を持つであろう旅行や話題のレストランについての、特別な話題を取り上げてしまいがちだが、このような“リア充”なテーマは意外に盛り上がらないという研究結果があるのだ。
ハーバード大学心理学部教授ダニエル・ギルバート氏の研究によれば、68人の被験者を4つのグループにわけ、各グループのうち一人に代表として動画を観てもらい、もう一人は評価の高い面白い動画を、それ以外の三人の代表にはつまらない動画を観てもらい、その後グループ全員で集まって、観た動画について話し合ってもらった。
一般的には、「面白い動画を観た代表者のグループが盛り上がるのでは?」と考えがちだが、実際はつまらない動画を見た代表者のグループのほうが、話が盛り上がったという。
さらに興味深いことに、面白い動画を話題にした人に対して、むしろ残りのグループの人たちは疎外感を感じたり、悪い印象を受けていたという。
■2:盛り上がるコツは“共通の話題”
「なぜあれほど職場では同僚の悪口で盛り上がるだろう?」と考えたことはないだろうか?
悪口など、話していても面白くないし、聞いていても楽しくない。しかし、悪口で盛り上がっている最中に、正義感から「やめたほうがいい」だの、「つまらない」だのといったり態度で示してしまうと、それは「私は、あなたたちと違う」と主張することを意味してしまう。
円滑な人間関係の基本は、“同質性”にある。そのため特別な体験や話題は、聞いている人たちに疎外感を与え、自分たちとは異なる人という認識を与えてしまうことになる。それではあまり良い印象を持たれず、積み重なれば社会的なコスト(煙たがられるとなど)にまで発展する。
■3:誰でも参加できる平凡な話題を提供しよう!
鉄板な話題は、お天気だ。筆者も若い頃は「なぜ大人は天気の話などするのだろう?」と不思議だったが、深淵な理由があったのだ。
職場トークを盛り上げたいなら、ばかばかしいと思わず、積極的に今日の天気(紫外線情報や、温度、降雨予想)から語ろう。また、女性が多い職場であればダイエットの話題などもいいだろう。盛り上がること間違いない。
その他、コンビニのおすすめ商品や新商品(これが美味しいなど)など他愛のない話題をするほうが、人気者になれる。これはある意味、ブログやSNSの投稿にも共通するのかもしれない。
以上、職場トークで失敗しない話題の選び方をご紹介したが、いかがだろうか?
ついウケをねらって、面白い話題や特別な体験を話したくなるが、それは同じ様な体験をしたことがある人たちとすべきであって、間違っても職場では話題にしてはいけない。“リア充自慢”と取られて、あなたのことが陰で盛り上がってしまう危険大なのだ。